ソニーのイメージセンサーの大部分はスマホ向けで、カメラ向けはわずからしい

ソニーのイメージセンサーの大部分はスマホ向けで、カメラ向けはわずからしい

EE Times Japanに「ソニー イメージセンサー事業の技術投資戦略を裏読み ―― 新領域に賭ける狙いとは?」という記事が投稿されており、興味深かったので紹介します。

営業利益でみると、半導体部門はソニーのコア事業であることが分かる。2016年4月の熊本地震で工場が被災したこともあり、2016年度は赤字を計上したが、2017年度は上期だけで1000億円超の営業利益を叩き出している。

 

ソニーの半導体部門が手掛ける製品には、ロジックICやアナログICもあるが、イメージセンサーが圧倒的な割合を占めている。そしてアプリケーションとしては、そのほとんどがスマホ向けに出荷されているのが現状である。

こうした生産能力を備えるには大規模な設備投資が必要となる。同社エレクトロニクス部門の2017年度設備投資額は2400億円で、その大半が半導体に使われる。ソニーグループ全体の70%を超える投資がイメージセンサー向けに行われることになるのだ。

また、上で引用したとおり、イメージセンサーを手がける半導体部門の出荷金額推移もなかなか興味深い内容です。2010年頃はカメラなどAV領域が50%ほどを占めていたのが、今ではほとんどがスマートフォンなどのモバイル領域のシェアとなっているとのことです。ソニーのイメージセンサーは、ソニー製のαシリーズだけでなく、オリンパスなど他社向けにも使用されているのですが、出荷金額は2012年頃から減少傾向にあり、2016年頃からは横ばいとなっています。おそらく、コンデジの売り上げがスマホのカメラに代替されて不調なためと思われます。

とはいえ、部門別の営業損益でみると、αシリーズなどミラーレス一眼の販売を手がけるイメージングプロダクツも2016年から2017年にかけて2倍近く増加していることがわかります。α9、α7R IIIといったハイエンド向けの機種の売上が好調だったことが窺えます。

会社ないし事業部門がきちんと利益を出し続けられることが、カメラ本体や対応レンズのリリースの続行に不可欠でありますから、カメラユーザーとしては望ましいことですね。