富士フイルム「XF23mmF1.4 R」 − 値段が高いが見合う価値のある広角レンズ
基本スペック
メーカー | 富士フイルム |
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名称 | XF23mmF1.4 R |
発売日 | 2013年 |
対応マウント | Xマウント |
オートフォーカス | AF/MF |
F値 | F1.4 ~ 16 |
焦点距離(35mm判換算) | 23mm |
レンズ構成 | 8群11枚 |
絞り羽枚数 | 7枚(円形絞り) |
防滴処理 | − |
手ぶれ補正機構 | − |
最短撮影距離 | 標準:0.6m マクロ:0.28m |
最大撮影倍率 | 0.1倍 |
フィルター径 | Φ62mm |
最大径x長さ | Φ72mm×63mm |
重量 | 300g |
MTFチャート
レンズ構成図
レビュー(海外の評価)
Admiring Lightが「XF23mm F1.4 R」のレビューを掲載していますので、抄訳を紹介します。
【ビルドクオリティ】
- レンズは、金属とハイクオリティなプラスチックでできている。アルミニウム合金と思われる頑丈で堅牢なレンズだ、
- サイズは、ミラーレスのレンズとしては大きい部類であるが、カメラボディとのバランスを損なうものではない。
- 絞りリングの動作は滑らかだが、もう少し硬めだとより良かった。
- レンズフードが異常に大きいことは欠点だ。カメラやレンズのデザインを考慮するとアンバランスだ。レンズのフレア耐性は高いのでここまで大きくする必要があったのかは疑問だ。
【オートフォーカス】
- AFの速さはそこそこだが、作動音がややノイジーだ。リニアモーターを使えば解消できたと思うがそういった判断はしなかったようだ。
- 原因はわからないが、ピントが迷う傾向があった。同じ状況でも他のXFレンズも試したが、それはうまくいった。
【光学性能】
- 解像性能は驚異的なパフォーマンスといってよい。絞り開放から中央はシャープで、フレーム全体で良好な性能。さらに絞ると隅から隅までとてもシャープとなる。端や四隅は少しソフトだが許容範囲だ。
- ボケは、ほとんどのケースで均質で滑らかだ。
- 絞り開放からコントラストは維持されており、誇張なく素晴らしい鮮明さだ。
- 歪曲はうまく補正されており、建築物の撮影にも最適だろう。
- フレア耐性はとても強力だ。
- 周辺減光は低く抑えられているし、少し絞ると解消する。
- 弱点は、軸上色収差だ。コントラストを上げるとフリンジが発生することがあった。
【総評】
- 光学性能はXFレンズの中でも突出して優れている。899ドルと安くはないが、値段に見合う価値があるレンズだ。富士フイルムのユーザーで広角の単焦点レンズを探しているなら、至極のレンズとなるだろう。
- (長所)開放F/1.4からフレーム全体で優れたシャープネス、滑らかなボケ、コントラスト、よく補正された歪曲、優れたフレア耐性、少ない周辺減光、頑丈なビルドクオリティ
- (短所)レンズフードが大きすぎる、AFが迷う場面がある、軸上色収差、絞りリングがもう少し硬い方がよい
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