PRリンク

富士フイルム「XF8-16mmF2.8 R LM WR」 − 優れたシャープネスだが、歪曲と周辺減光が大きい

2018年11月27日

基本スペック

メーカー 富士フイルム
名称 XF8-16mmF2.8 R LM WR
発売日 2018年
対応マウント Xマウント
オートフォーカス AF/MF
F値 F2.8 ~ 22
焦点距離(35mm判換算) 12〜24mm
レンズ構成 13群20枚
絞り羽枚数 9枚(円形絞り)
防滴処理
手ぶれ補正機構
最短撮影距離 0.25m
最大撮影倍率 0.1倍(テレ端)
フィルター径 Φ
最大径x長さ Φ88mm x 121.5mm
重量 805g

XF10-24mm f/4R OIS とのサイズ比較

レンズ構成図

 

MTFチャート

ワイド端

空間周波数 15本/mm

空間周波数 45本/mm

テレ端

空間周波数 15本/mm

 

空間周波数 45本/mm

レビュー(海外の評価)

LensTipがのレビューを掲載していますので、抄訳を紹介します。

【光学性能】

  • 中央の解像力は、見事だ。ズーム全域で開放時で70lpmmに近く、素晴らしいパフォーマンスだ。少し絞ると、焦点距離が12~16mmでは80lpmmを超える。8mmでは74lpmmで望遠側より若干劣るが、それでも十分な値だ。隅も、12~16mmでは開放から基準値を上回る性能で、絞ると画面全域でとても良好な画質となる。
  • 欠点としては、広角端の開放では結果が芳しくなく、F4まで絞るとやっと基準値に到達する。高価で巨大なレンズであるため、この結果にはやや不満がある。しかし、これはこのレンズに限った話ではなく、他の広角レンズ(シグマ8-16mm F4.5-5.6 DC、キヤノンEF11-24mm F4L、シグマ12-24mm F4)でも、広角端の開放で十分な解像力が得られていない。
  • 軸上色収差は、完全には補正されていない。ただし、深刻というほどではない。
  • 倍率色収差は、12~16mmでは非常に低い値、8mmでは若干表れるものの、それでも僅かだ、ほとんど問題にはならない。
  • 歪曲はJPEGではデジタル補正され、8mmで+0.31%の僅かな糸巻型だ。未補正のRAWでは8mmで-8.41%の極めて強い樽型で、16mmでは+2.71%の糸巻き型だ。広角端と望遠端との歪曲の差がこれまでテストしたレンズの中で最高の11.12%というワーストホルダーになってしまった。
  • コマ収差は、広角端では目立ち、望遠側でも少し表れる。天体写真の撮影では、コマ収差の影響がわかった。
  • 玉ボケは、玉ねぎボケが見られ、素晴らしいものではなかった。
  • 周辺減光ちは、JPEGではデジタル補正されて、8mm開放で22%(-0.71EV)と良好な結果だ。未補正のRAWでは、8mm開放で52%(-2.11EV)、F4で49%(-1.95EV)、F8で42%(-1.58EV)であり、絞り込んでも完全には解消しない。
  • 逆光耐性は、それほど悪くはない。
  • AFはとても早く、静音だ。合焦しにくいシチュエーションでも0.2秒以上かかることはない。ただし、暗所や逆光時にはピンボケで合焦サインが出ることが複数回あった。

【総評】

  • このレンズの非常に高価であるため、優れたテスト結果となることを予想したが、実際には小さな欠点が多々あることが分かった。光学性能は優れていて良いレンズではあるものの、もう少し安くてもよいのではないかと思った。
  • (長所)防塵防滴、中央の見事な解像力、隅の十分な解像力、軸上色収差が少ない、倍率色収差が少ない、静かで高速なAF。
  • (短所)コマ収差がやや大きい、歪曲が非常に大きい、周辺減光が大きく絞っても解消されない