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OLYMPUS「E-PL9」を徹底レビュー – スマホとの相性がよくなったハイセンスなミラーレス一眼

2018年8月12日

OLYMPUS「PEN E-PL9」は、カメラの基本性能は旧モデル(E-PL8)を引き継ぎ、デザインにさらに磨きをかけつつ、Bluetoothの搭載でスマホの親和性をよくしたカメラです。価格もお手頃ですし、女子にも持ち歩きやすいフォルムになっています。

 主な特徴

  • 1605万画素 4/3型 Live MOS センサー
  • 質感が高く、洗練されたデザイン(ホワイト、ブラック、ブラウンの 3 色)
  • 最新の画像処理エンジン「TruePic VIII」
  • 電子シャッター(サイレント撮影)に対応
  • 3軸手ぶれ補正機構 3.5段分の効果
  • アートフィルターが16種類
  • 自撮り(セルフィーが)がしやすい3インチ 104万ドットのチルト式モニター
  • Bluetoothを搭載し、SNSでシェアしたい写真をスマホに簡単転
  • 最大8.6コマ/秒の高速連写

カメラの基本性能は、E-PL8とほとんど同じ。ただし、デザインに磨きをかけて女子にも持ち歩きやすいフォルムになっています。

デザイン

「OLYMPUS PEN」のロゴの箔押し、ボディ上部のアルマイト処理、金属素材のダイヤルなど、新たな配色などデザイン性を重視。ダイヤル素材をはじめ金属パーツも多用され、持ったときに高級感を感じられる造りになっています。いずれの色も革の質感で、ボディに安っぽさがない高品位さが感じられ、落ち着いた雰囲気のレストランや街頭でも、日常に溶け込むカメラになるでしょう。

ボディカラーはホワイト、ブラック、ブラウンの3色。同梱のストラップなどは、各ボディカラーに合わせた配色がされており、革調素材も、ボディカラーごとに異なるというこだわりようです

ホワイト、ブラック、ブラウンの3色のカラーバリエーションが用意されています。

旧モデルも国内販売のうち72%が女性だったといいます。職業でカメラを使うならまだしも、いかついカメラをカバンから取り出すには気が引けるシチュエーションっていうのがあると思います。そんな時でも、このカメラなら問題ないでしょう。

カメラの表面は合成革ですが、安っぽさはありません。ボディは、全体的にプラスチックパーツですが、グリップしたときのホールド性は十分です。背面にはサムレスト(親指を置く場所)があるため、小型ボディのLUMIX GFなどよりも優れていると感じます。

カラーバリエーション

重さは、バッテリーと記録メディア込で380gと軽量でコンパクト。バッテリーライフは350枚と、このクラスでこのコンパクトさなら、申し分のないスペックです。

欠点としては、USB充電に対応していないこと。最近のミラーレス一眼はほとんど対応しているので、ここは残念ですね。日常使いなら特に問題にならないでしょうが、旅行などで長い時間使う場合には予備バッテリーや充電器を持っておく必要があります。

  E-PL9
防塵防滴
バッテリー BLS-50
撮影枚数(CIPA基準) 350枚
USB充電
対応記録メディア SD×1
(UHS-I対応)
重さ
(バッテリー、記録メディア含む)
380g
重さ
(本体のみ)
332g
サイズ
(幅x高さx奥行き)
117 × 68 × 39 mm

 

最新の画層処理エンジンを搭載し、アスペクト比も充実

有効で1605万画素のイメージセンサーに加え、最新の画像処理エンジンであるTruePic VIII  を搭載しています。これはハイエンドモデルE-M1 Mark IIとおなじエンジンです。ASP-Cなどもっと大きなイメージセンサーを積んだカメラには画質面では少し劣りますが、とはいえそこまで大きな差はありません。

その点、オリンパスは、エントリーモデルでもボディ内手ぶれ補正を標準装備しているので、暗くて写真がブレてしまうシチュエーションでも、手持ちで撮影が楽しめそうです。

また、特徴的なのはアスペクト比(写真の縦と横の比率)が5種類に対応していること。インスタグラム用の正方形(1:1)はもちろんのこと、それ以外にも変幻自在なアスペクト比を備えます。

  E-PL9
有効画素数 1605万画素
センサータイプ 4/3型 Live MOS
センサーサイズ マイクロフォーサーズ
(17.3 × 13 mm)
ISO感度
(拡張感度)
100~6400
(12800,25600)
ローパスレス
ボディ手ぶれ補正
(最大補正効果)

(3軸 3.5段)
画像処理プロセッサ TruePic VIII
RAW出力 12bitロスレス圧縮
アスペクト比 – 4:3
– 3:2
– 16:9
– 1:1
– 3:4
その他  

オートフォーカスはそこまで爆速ではない

AF(オートフォーカス)は、コントラストAFという方式で、これは上位機種でよく用いられる位相差AFというものと比べると、そこまで爆速というわけではありません

止まっているもの、ゆっくり動くものを撮るには、特に問題ありませんが、スポーツや動物など不規則に動くものを捉えるのであれば、違う機種も検討した方がよいかもしれません。最近ですと、エントリーモデルでも位相差AFを採用したカメラも出てきてます。ただ、普段使いではまったく問題ないでしょうが、買う前に被写体を吟味してもいいでしょう。

なお、旧モデルからの進化ポイントとして、電子シャッターに対応したことがあります。これにより、シャッター音のないサイレント撮影が可能となって、音を出しづらい場所でも躊躇なく撮影ができます。

  E-PL9
AF方式 ハイスピードイメージャ AF
(コントラストAF)
AF測距点
(像面位相差)
なし
AF測距点
(コントラスト)
121点
測距範囲 EV -2~20
シャッタースピード
(メカシャッター)
1/4000~60秒
電子シャッター
(サイレントモード)
1/16000〜60秒
電子先幕シャッター 1/320~60秒
フラッシュ同調速度 1/250 秒
最大連写とバッファ
(メカシャッター)
– 4.8コマ/秒(AF追従)
RAW:14コマ
JPEG:カード容量まで
– 8.6コマ/秒(AF固定)
RAW:13コマ
JPEG:カード容量まで
最大連写とバッファ
(電子シャッター)
– 14.1コマ/秒(AF追従)
– 6.1コマ/秒(AF固定)
連続撮影バッファ RAW:14枚
JPEG:カード容量まで
AFフレーム – シングル(1点)
– グループ(9点)
– オール
その他 – 顔優先 AF
– 瞳優先 AF

16種類のアートフィルターとプロのテクニックを真似ることができるアドバンストフォトモード

オリンパスのカメラはアートフィルターが充実しています。E-PL9でも16種類のフィルターが用意されており、多彩な撮影が楽しめそうです。

E-PL9 アートフィルター

そのほかにも特徴的なものとして、アドバンストフォトモードなる機能があります。これは、プロがよく使う撮影テクニックを初心者でも簡単にマネできてしまう機能のことです。全部で9種類が用意されていますが、次の3つなど活躍しそうです。

  • デジタルシフト(台形補正)…効果を見ながら建物や風景などをまっすぐに撮ることができるもので、シフトレンズというものと同等の効果を得られる。広角レンズを使う時に活躍します。
  • ライブコンポジット…星や車のライトなどの光跡の状態をみながら、最適な明るさで撮ることができる。これをマニュアルでやろうとすると写真がまっ黒になったり、真っ白になったりで、調整が難しい。
  • ライブタイム…バルブ撮影(シャッターを長い時間、開けたままする撮影のこと)時に仕上がりをチェックしながら撮影できる機能のこと。
  E-PL9
測光範囲 EV -2~20
露出補正 ±5 EV
フィルタ 16種類
– ポップアート
– ファンタジックフォーカス
– デイドリーム
– ライトトーン
– ラフモノクローム
– トイフォト
– ジオラマ
– クロスプロセス
– ジェントルセピア
– ドラマチックトーン
– リーニュクレール
– ウォーターカラー
– ヴィンテージ
– パートカラー
– ブリーチバイパス
– ネオノスタルジー
HDR撮影
多重露光 ◯(2コマ)
ボディ内RAW現像
インターバル撮影
タイプラプス動画
ブラケット – AE
– フォーカス
その他 – デジタルシフト(台形補正)
– ライブコンポジット
– ライブタイム
– カラークリエーター
– パノラマ

自撮りもできるモニター

もちろん、モニターは反転式で自撮り(セルフィー)もできます。下方に180度回転して指の写り込みを気にせず、自撮りができます。ボディ前面のグリップについても、自撮りを意識した形状になっています。

欠点としては、ボディ下部に自撮り棒を装着していると干渉する可能性が高いこと。自撮り棒をよく使うのであれば、上方に画面が反転するカメラの方が使いやすいでしょうね。背面モニターによるタッチパネルに対応してますが、タッチAFのみ。タッチ操作には非対応なところはちょっと残念

  E-PL9
画面サイズ 3.0 インチ
ドット数 104万ドット
可動式モニタ チルト式
(上 80度、下 180度)
タッチAF
メニュータッチ操作
レスポンス(印象) サクサク動く

操作性は?

物理ボタンなどは

  • ダイヤル×1
  • セレクター(十字ボタン)×1
  • ファンクションボタン×2

となっています。カスタマイズ可能なファンクションボタンが計2個しかありません。カスタマイズの自由度は狭い一方で、特殊撮影機能が「APモード」としてまとまり使いやすくなっています。これは中級者は自分好みの設定がしづらいでしょうが、カメラ初心者向けとしては扱いやすい側面もあります。

4K動画も撮れる

動画は、本モデルから新たに4K動画にも対応。また、動画撮影でも16種類のすべてのアートフィルターが使用できます。また、クリップスというショートムービーを編集する機能も。これはあまり使わないかもなので、オマケ程度でしょうか。

  E-PL9
記録方式 MOV
(MPEG-4AVC/H.264 )
圧縮方式 Waveフォーマット準拠
4K 30p 102Mbps 29分まで
Full HD 60p 29分まで
HD 30p 29分まで
ハイスピード動画 HD 120fps
HDR
外部出力
その他 – 全アートフィルター使用可
– クリップス
(ショートムービー機能)

Bluetoothに対応してスマホとの連携が楽になった

これは地味かもしれませんが、E-PL9から新たにBluetoothに対応しました。これのどこが便利かというと、カメラがバッグの中に入っていても、専用のアプリを使って、カメラ内の撮影画像を閲覧・転送することができる、なんて芸当も。インスタグラムなどのSNSへのアップをメインに考えているユーザーであれば、かなり重宝する機能でしょう。

一方、拡張性は低下しています。アクセサリシューはE-PL8まで存在した「AP2端子」が省略されています。そのため、外付け電子ビューファインダーやマクロライトを装着することができません。

E-PL9 Bluetooth

  E-PL9
映像/音声出力・デジタル端子 USB Micro-B
外部マイク入力端子
HDMI タイプD
Wi-Fi
Buletuooth
(Ver 4.0)
電子水準器
(2軸)
ホットシュー
内蔵フラッシュ
(GN 7.6)
その他  アクセサリーポートなし

これは買うべき?

E-PL9は、とにかく見た目がおしゃれですし、ハイセンスでかわいいデザインのカメラを探しているなら、ベストなカメラでしょう。デザインだけでなく、画質や機能もエントリーモデルにしては十分な性能です。

ただ、比較でいうと、前モデルのE-PL8と基本性能に大きな間違いはありません。若干のオマケ的な機能が加わった程度といった感じです。画質を比べても、ほとんど見分けがつかないでしょう。デザインの良さや高級感も、旧モデルを引き継いでいて、違いは少ないです。価格差だけを考えると、旧モデルのE-PL8が魅力的に思えるかもしれません。

地味に大きな変更点としては、Bluetoothへの対応でしょうか。インスタグラムなどのSNSへのアップをメインに考えているユーザーであれば、この機能を多用するでしょうから、最新機種のE-PL9が有力な候補になるでしょう。

良いところ

  • エントリークラスにしては高級感のあるボディ
  • 全てのレンズで動作する3軸ボディ内手ぶれ補正
  • セルフィー(自撮り)に特化したチルト液晶モニター
  • JPEG出力で多彩な表現方法でき、パソコンがなくてもいろんな編集が可能
  • Bluetoothへの対応でスマホ連携が便利に

微妙なところ

  • USB充電に対応していない
  • 操作系はカスタマイズ性が低い
  • コンパクトカメラに似ている操作系で細かな設定ができない 

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E-PL9

E-PL8

旧モデルのE-PL8ですと、価格がもっとお手頃です。

画像引用:オリンパス