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シグマ「70mm F2.8 DG MACRO Art」 − 伝説のカミソリマクロの後継モデル

2018年10月1日

基本スペック

メーカー SIGMA
名称 70mm F2.8 DG MACRO Art
発売日 2018年
対応マウント シグママウント
キヤノンマウント
ソニー FEマウント
オートフォーカス AF/MF
F値 F2.8 ~ 22
焦点距離(35mm判換算) 70mm
レンズ構成 10群13枚
絞り羽枚数 9枚 (円形絞り)
防滴処理
手ぶれ補正機構
最短撮影距離 25.8cm
最大撮影倍率 1倍
フィルター径 Φ49mm
最大径 Φ70.8mm
長さ 105.8mm
重さ(本体のみ) 515g

MTFチャート

波動光学的MTF

幾何光学的MTF

 

レンズ構成図

レビュー(海外の評価)

PhotographyBlogがシグマ「70mm F2.8 DG MACRO」のレビューを掲載していますので、抄訳を紹介します。

【ビルドクオリティ】

  • この新しいレンズは、旧モデルよりも複雑な光学系となっているが、より軽量でスリムだ。
  • フォーカスリミッターは「0.258-0.5m」、「0.5m-∞」、「FULL」の3つを備える。
  • フォーカスリングは、50mm幅を持ち、ピントの全域を移動するためには750°以上の可動域を持つが、これにより正確なピント合わせができる。
  • 昨今のマクロレンズはインナーフォーカスを採用しているものが多いが、シグマはその例外だ。このレンズは、最短撮影距離にフォーカスしようとすると内筒が伸びて、最大で51mm伸びる。

【描写性能】

  • フルサイズの中央の解像度は、際立って良好だ。絞り開放から46lpmm以上である。F4まで絞ると48.6lpmmという結果となり、これは驚くべきことに、このレンズよりも10倍も高価な「カールツァイス Otus 1.4/28」とまったく同じパフォーマンスだ
  • フルサイズの隅の解像度は、絞り開放から39lpmmと良好な結果だ。ピークはF5.6の42lpmmだ。
  • テストしたレンズにおいては、解像性能の弱点が見当たらなかった。
  • 軸上色収差、球面収差はまったく問題がない。倍率色収差も0.02~0.03%と非常に低くく抑えられている。
  • 歪曲はほぼパーフェクトに補正されている。フルサイズでも+0.02%という素晴らしい結果だ。
  • ボケはこのレンズの弱点である。口径食の影響があるがF5.6まで絞ると緩和される。
  • 周辺減光も目立つ。フルサイズでは絞り開放で-1.71EVという結果である。ただし、これは同クラスの他のレンズも同じような性能だ。F4まで絞るとやや改善され、F5.6で解消される。APS-Cでは周辺減光はとても少ない。
  • ゴーストやフレアは気にならない。まずまず良好な性能だ。

【オートフォーカス】

  • AFは正確に被写体にフォーカスし、非常に良好な性能だ。
  • AF速度は遅く、しかもノイジーだ。「5D Mark III」でのテストではピント距離全域を移動するのに3秒ほどかかった。カタツムリのような遅さである。フォーカスリミッター使用時にはこの遅さは緩和されて、「無限遠~0.5m」では0.7~0.8秒だった。

【総評】

  • 解像性能は、Artシリーズにふさわしい性能だ。絞り開放から非常に良好で、絞るとレコードに近いパフォーマンスを発揮する。周辺減光は少し気になるが、F4まで絞れば大きな問題はない。
  • オートフォーカス速度が遅いことは課題だが、動作は正確であるため、不満は少ないだろう。
  • エディターズチョイスとまではいかない惜しい結果だが、このレンズはマーケットでは高く評価されるだろう。
  • 長所:頑丈なビルドクオリティ、中央画質の解像度、良好な隅の画質、無視できる軸上色収差と倍率色収差、歪曲がない、逆光耐性が強い
  • 短所:絞り開放では周辺減光がある、AFがとても遅い

 

 

作例