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運動会でベストショットが狙えるカメラの設定と撮影のコツ

運動会に向けてこれから本格的なカメラで撮影しようと思っている人向けに、カメラの設定やコツを紹介します。まず、運動会の撮影というのは、難易度はちょっと高めです。子どもは以外に速く動きますし、競技の時間は短い、被写体との距離も遠いためです。シャッターチャンスを探しているうちに、あっという間に終わってしまうこともあるでしょう。

初心者がマニュアルで撮るのはかなりハードルが高いです。止まっている子どもを撮るのは問題ないとしても、競技中ですと、そもそもピントが合わないか、子どもがブレることが頻発します。ですので、基本的には動く被写体へオートフォーカスの追従性が高く、連射が高速なカメラを使うことをオススメします。運動会の撮影にオススメなミラーレス一眼については、次の記事で詳しく解説しています。

撮影はポジション取りから

カメラの設定の話の前に、まずはポジション取りが重要だということを理解しましょう。というのも、子ども撮る場合は、通常の高さからはもちろんのこと、カメラの位置を低く構えると臨場感が生まれます。もちろん、それでないといけないというわけではありませんが、構図のバリエーションは豊富であるに越したことはありません。運動会は観客が多いので、トラックの周りの先頭のポジションが取れると、ベストです。

まあ、どこの親も優位な場所を確保しようと朝早くから場所取りに励んでいますから、望んだ場所が取れるとも限りません。やむなく観客席の後方から撮ることになって、子どもだけをクローズアップしたい場合は、上面から液晶モニターを下に向けて(チルト式の場合)シャッターを押すしかありません。

via Canon

そただ、そうした撮り方をすると、ファインダーが使えませんし、構え方も甘くなるので被写体をフレームに捉えるのに苦労すると思います。あくまで次善の策です。なお、構図のバリエーションとして、観客をあえてフレームを中(下の方)に入れて、情景に含めるという撮り方もあります。そうすることで、場の雰囲気や熱気が写真に吹き込まれるようになります。

シャッタースピードを「1/500秒」にする

競技中の子どもを撮影する場合は、動いている被写体をなるべく止めて写す飛鳥があるため、カメラの設定を「Sモード(シャッター速度優先モード)」(キヤノンの場合は例外的に「Tvモード」と呼ぶ)にします。Sモードとは、シャッター速度を任意に設定でき、あとは適正な明るさの写真になるように絞り(F値)とISO感度が自動的に設定されるモードのこと。

そして、シャッタースピードを「1/500秒」に設定します。このくらいのスピードですと、子どものスピードであればブレずに撮影できます。シャッターの速さ(スピード)とは、数字が大きくなる(1秒、2秒…)と遅くなり、数字が小さくなる=分母の数字が大きくなると(1/125秒、1/500秒…)と速くなります。動く被写体をブレずに撮るにはシャッタースピードをなるべく速くする必要があります。

高学年のスピードになると1/500秒でも被写体がブレることがあるので、その場合は「1/1000秒」などさらに速くします。ただ、あまりシャッタースピードを上げると今度はISO感度の影響で画質が悪くなります。速ければ速いほど良い、というわけでもないので、適切なスピードを選びましょう。

なお、持っているカメラがシャッタースピードの設定ができない場合は、シーンのセレクトで「スポーツ」(か、それに近い名前)を選びましょう。そうすると、カメラが自動でシャッタースピードを速くしてくれる(はず)です。

オートフォーカス方式は「AF-C」に

 オートフォーカスの方式には、通常は次の3つがあります。

  • AF-S(シングル)
  • AF-C(コンティュアス)
  • AF-A(オート)

これらの AF モードのうち、「AF-C」(キヤノンでは「AI サーボ AF」と呼ぶ)は、移動している被写体に常にピントを合わせ続ける AF モードのことで、競技中の子どもを撮影するのに向いています。ただ、AF-C( AI サーボ AF )も万能ではないので、AF追従性能の低いカメラですとピントを外すこともあります。また、失敗をなるべく最小限にするためには、数を多く撃つ必要があるため、カメラの撮影モードを「高速連写」に設定して撮影しましょう。ミラーレスの場合、高速連写にするとEVFのブラックアウト時間が長くなって被写体を追いづらくなる機種もあるため、連射設定については事前にテストしてみることをオススメします。

なお、AF-Cは、静止している被写体を撮ろうとすると場合は思わぬところにフォーカスが移動してしまうことがあります。競技中でないときは、AF-S(キヤノンでは「ワンショット AF」と呼ぶ)にしておくのが無難です。

フォーカスエリアは「ゾーン」に

また、オートフォーカスの方式のほか、組み合わせる「エリア」をどうするかも重要です。エリアとは、フレームの中のどこにフォーカスを合わせるか決めるもので、カメラの種類にもよりますが概ね次の3つがあります。

  • ピンポイント(一箇所)
  • ゾーン(ピンポイントより広いエリア)
  • ワイド(画面全体)

動いている被写体にピントを合わせるには、通常は「ゾーン」で子どもをフォーカスします。というのも、「ワイド」などAFエリアが画面いっぱいに広がっていると、撮りたい子ども以外の、別の子どもにピントが合ってしまう可能性があるからです。ですので、「ゾーン」のエリア設定とし、あらかじめ任意のAFエリアを決めて、その中に入ってくる被写体にピント合わせる、という方法がうまくいく確率が上がります。